【妊娠症例】タイミング療法で上手くいかず体外受精で妊娠に至った30歳の例

今回はきむら鍼灸での不妊鍼灸を受けていたG様の妊娠症例をご紹介いたします。

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患者様のこれまで

3年クリニックを受診し、タイミング法を行っていました。

その後クリニックを転院し、1年間タイミング法を行うも妊娠せず。

次に人工授精を控え当院に来院されました。

G様には既往歴はありませんでした。

当院の所見と治療方針

来院されたG様のお身体を検査したところ、後首部から肩上にかけての強いコリがありました。

当院での治療方針としては、「採卵に向けて卵巣血流改善の治療を行い、その後は凍結胚盤胞を予定した子宮循環改善と免疫寛容を目的として治療を行う」ということをご説明し、ご納得いただけたので鍼灸治療を開始しました。

鍼灸治療経過

採卵に向けて

スーパーライザーにて星状神経節と子宮穴への照射。下腿と陰部神経支配領域に刺鍼を行い低周波鍼通電療法を行う。

鍼灸SL併用療法は5~7日に1回のペースで21回行いました。

移植に向けて

スーパーライザーにて星状神経節と大赫穴への照射。下腿と仙骨周辺に刺鍼を行い低周波鍼通電療法を行う。

鍼灸SL併用療法は5~7日に1回のペースで5回行いました。

その後胚盤胞移植を行い妊娠反応陽性、胎嚢、心拍が確認ができました。

当院の考察

当初は人工授精を控えて当院に来院されましたが、体外受精に移行したので、治療内容も体外受精へ内容を変えて治療を行いました。

今回の妊娠事例では、胚盤胞移植に向けて子宮循環改善の治療を中心に行ったことで着床しやすい子宮環境につながったと考えられます。

タイミング法、人工授精から体外受精にステップアップする機会については、以前では人工授精を5~10回程度行って結果につながらなければ移行する目安だと考えられてきました。

現在では晩婚化による影響などで、3回ほどの人工授精が体外受精の目安ともいわれ、回数が減少傾向にあります。

また体外受精の保険適用などもあり、初めて高度生殖医療を行う患者にとって体外受精に移行しやすくなりました。

年齢や人工授精にかけた回数などは体外受精移行への判断材料としてもちろんですが、ホルモン値や病歴による妊娠への影響を視野に入れて、その時自身の体調に合わせた妊活をすることがとても重要です。

不妊治療では、女性側が1人で悩みを抱え込んでしまい、ステップアップの決断が負担になることもあるでしょう。

そのような時はお気軽にきむら鍼灸にご相談ください。当院で二人三脚で、悩みに向き合っていきましょう。

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