こんにちは。木村です。

寒い日が続きますね。コロナ禍の今、せきやくしゃみするだけでも周囲が敏感になる世の中になりました。風邪ひかぬよう、しっかり防寒対策してくださいね。

さて着床環境を整えることについて書いてみたいと思います。
妊娠には子宮内の細菌バランスが重要とされています。私たちの腸内にたくさんの種類の細菌の集団である「腸内フローラ(細菌叢)」が存在し、腸内環境を整えています。同様に子宮内にも「子宮内フローラ)が存在します。近年の遺伝子解析技術により、以前は無菌状態と考えられていた子宮内にも善玉菌と悪玉菌がいて、これらが妊娠・出産に関わっていることがわかってきました。
善玉菌のラクトバチルスには、子宮や膣の乳酸菌を増やして酸性に保ち、悪玉菌の増殖を抑える、という働きがあります。健康な女性の子宮内は細菌の割合がバランスよく保たれています。しかし生活習慣の乱れやストレス、免疫力の低下によりバランスが乱れやすくなります。すると善玉菌が減り、代わりに悪玉菌が増えることで子宮内炎症が起こります。これにより免疫細胞が活性化し、受精卵を異物として排除したり、着床しても妊娠の継続を妨げる要因になります。
ラクトバチルスの割合が増えると妊娠率が向上することがわかっていることから、妊娠には子宮内の善玉菌の割合が多い環境にしておくことが大切です。

そこで子宮内細菌叢検査(EMMA、ALICE)が先進医療にも認められたこともあり、検査される方が多いですね。これにERA検査を合わせる(いわゆるTRIO検査)という方もいらっしゃいます。詳しくは以前のせたブログもご覧ください。

移植前に検査を行うことで少しでも不安要素を除去して、ビタミンDと合わせて、ラクトフェリンを摂取されてはいかがでしょうか。サプリメントで摂取できます。

詳しくは鍼療中に聞いてくださいね。