あん摩マッサージ指圧とは

あん摩マッサージ指圧治療とは|公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

あん摩・マッサージ・指圧は、生体に対して手や指等による機械的刺激(おす、もむ、さする、たたく、震わす、引っぱるなど)を加えて生体反応を引き起こし、健康の保持増進、疾病の治療と予防を目的に行う手技療法です。

わが国では、「あん摩マッサージ指圧師」として1つの国家資格になっていますが、厳密には「あん摩」「マッサージ」「指圧」は入ってきた歴史、理論、使い方が異なってきます。以下をご参照ください。

あん摩マッサージ指圧はどんな効果があるの?

あん摩マッサージ指圧の効果的な症状や疾患として、肩こり、だるさ、頭痛、頭重、めまい、耳鳴り、疲労、腰痛、便秘、不眠、食欲不振、冷えなど、いわゆる不定愁訴症候群や、内因性の疾患(神経痛、麻痺、脳卒中後遺症、リウマチ、本態性高血圧など)や、外因性の疾患(関節の変形、骨折、脱臼、捻挫の後遺症など)が挙げられます。これらの症状や疾患は、血流の低下が原因で起こることが多く、あん摩マッサージ指圧はこの循環を改善し新陳代謝を促進させることができます。ストレスを解消するリラクゼーション効果もあります。

 

あん摩とは

按摩 - Wikipedia

あん摩(按摩)の語源は抑按調摩(よくあんちょうま)であり、抑按の「按」と調摩の「摩」をとって「按摩」というようになったのです。按は「おさえる」、摩は「なでる」を意味しています。古代中国で生まれ、奈良時代に日本へ伝わったとされています。東洋医学の考え方における気血や経絡の変調を調整する手技療法で、衣服の上から遠心性(体の中心から手足に向かって)に施術するのが特徴です。あん摩は筋緊張の緩和や筋肉内の血流促進、新陳代謝を促します。

マッサージとは

マッサージ(Massage)という言葉のもとはフランス語ですが、その語源はアラビア語の「おす(Mass)」とギリシャ語の「こねる(Sso)」という意味です。ヨーロッパで発祥し、明治時代に日本へ輸入されました。オイルやパウダーを用いて、求心性(手足から体の中心に向かって)に皮膚を直接刺激していくのが特徴です。主に血液やリンパ液の流れをよくします。近年ではリンパ浮腫に対して行われる医療的なリンパドレナージなどがあります。

指圧とは

あん摩マッサージ指圧師になるには|大学・専門学校のマイナビ進学

指圧は、日本で明治時代末から大正時代にかけ成立しました。衣服の上から遠心性に、指圧の3原則(持続の原則、集中の原則、垂直の原則)を重んじ、指や手掌(手のひら)等を用いて体表の一定部位を押します。生体の変調を矯正し健康の維持増進を図ったり、特定の疾病治療に寄与する施術です。

 

出展:AMSnet(安心・安全・効果的なあん摩マッサージ指圧ネット)