(体外受精にて妊娠した症例です)

●既往歴:特記すべきことなし

●家族歴:父 糖尿病(入院したことあり)

●月経歴:月経周期は28日、月経随伴症状は腹痛

●現病歴:一人目は自然妊娠。X-3年より二人目希望し、大学病院婦人科受診。タイミング、人工授精6回行うが、妊娠せず。まずは首肩こりの緩和、腹部冷えの体質改善を希望して当院に来院。

●所見:肩こり、腹部の冷えの自覚あり。足の冷えの自覚ないが冷たい。

●治療:まずは首肩こりの治療、自覚はないが足の冷えをとる治療を行う。当院での治療だけでなく、自宅でもセルフケア灸を三陰交に行ってもらった。その間、タイミングをとるも、妊娠せず。7診目には肩こりが症状緩和して、気にならなくなってきたとのこと。その後、人工授精行うも妊娠しないので、主治医より体外受精を提案される。悩みに悩んで、体外受精を行うことを決意し、カウフマン療法を行う。カウフマン療法中は当院では、採卵数増加、卵質向上を目的として、卵巣循環を改善する鍼レーザー併用療法を行う。カウフマン療法2周期後、採卵行う。採卵数は17個、胚盤胞に8個到達し、凍結する。翌周期の凍結胚移植に向けて、子宮の血流動態を改善し、子宮内膜肥厚を目指す治療を行う。翌周期、シート法にて胚盤胞移植を行い、妊娠判定陽性となる。その後7週まで鍼灸治療を行い、終了となる。鍼灸治療回数は27回。