こんにちは自治医大前鍼灸院スタッフの島です。
今回は鍼灸施術を受けたことがある人にもない人にも知っておいていただきたい、
『好転反応』について解説したいと思います。
好転反応とは簡単に言うと鍼灸施術後に体に出る反応のことです。
鍼治療を受けた後にだるくなったり、眠くなったりしたことはありませんか?
それらは代表的な好転反応の症状です。
好転反応はどんな症状があるのか?
どんな時に出やすいのか、どう対処したらいいのかをまとめました。
【代表的な好転反応】
・体全体がだるくなる、疲れやすい、眠気が出る
・鍼を打った周辺の違和感、鍼の残る感じ
・内出血、青あざ
・ポコッとした小さな腫れ
・主訴とは別の部位に症状が出る(主訴が改善することで別の症状が出現する)
などなど…
【代表的な好転反応の出やすいとき】
・大量のコリがあるとき
・ひどく疲労が溜まっているとき
・睡眠不足、眠りが浅いとき
・ストレスのあるとき
・精神的な不安があるとき(鍼が怖いなど)
【好転反応への対策と症状が出た際の対応】
対策
・治療の前日はしっかり食事と睡眠を取る。
対応
・横になって休む
・水分を取る。
・どうにもならない場合は当院に連絡して下さい。
はじめての鍼治療で最も出やすいのは体のだるさ、それに伴う眠気などです。
これらの好転反応はおよそ治療当日から約一週間程度で収まることがほとんどです。
ですが内出血や青あざは足や腕、顔などの部位では長く残ることがあります。
好転反応は身体が良くなっていくための変化、反応であり
すべての方に必ず出るとは限りませんが、重症な人が治療によって
急激にデトックスされすぎることにより反応が強く出る傾向があります。
鍼灸治療を継続して状態が改善するほどこの好転反応も軽減します。
疲労の溜まっているときや緊張していて交感神経が優位になっているときでは
より鍼の痛みを感じやすい傾向があります。
鍼治療を受ける前日はしっかり睡眠をとり、
また治療後も激しい運動や長風呂、飲酒を控えて早めに就寝してください。
回復のためにしっかり体を休ませることは鍼治療の効果をより引き出すことに繋がります。
※注意
好転反応は鍼施術後または数日間体に出る反応です。
だるさ、眠さ、ズーンとする重い感じとは明らかに異なる症状
息苦しさ(唇が青くなる、爪が白くなる)など
我慢できない症状が出た場合速やかに医療機関を受診してください。