【主訴】

挙児希望

 

【既往歴】

卵管水腫 慢性子宮内膜炎

 

【現病歴】

X-3年結婚。結婚前から受診していたクリニックで妊活を行う。

人工授精を3回、体外受精を2回(採卵2回、移植3回)行うが結果が出ず

X年クリニックを転院し体外受精を行う。

移植を控え何かできることはないかと思い立ち当院に来院。

 

【その他症状】

首肩こり 腰痛

 

【治療方針】

移植にむけた子宮循環改善および免疫寛容を目的として治療を行う。

 

【治療経過】

SLにて星状神経節と大赫へ照射。下腿と仙骨部周辺に刺鍼を行い低周波鍼通電療法を行う。

頭痛や不定愁訴などに対する治療も随時行った。

鍼灸SL併用療法は5~7日に一回のペースで移植まで10回行った。

鍼灸11診目で胚盤胞移植を行い、その後妊娠反応陽性、胎嚢を確認した。

 

【考察】

胚移植に向けて子宮循環改善の治療を中心に行ったことで着床しやすい子宮環境につながったと考える。

卵管水腫や慢性子宮内膜炎の治療が完了している状態で体外受精に移行しており、

体にかかる負担が少なく、年齢が若いうちに体外受精ができたことが、妊娠できた一つの要因であると考えた。