※一番下部に追伸があります
こんにちは。木村です。
先日こんなブログを投稿したばかりで、患者さんから質問とお話を伺ったので、私なりの回答と考えを述べさせていただきます。
当院に以前勤務していた元スタッフが開業している自治医大前鍼灸院の妊娠数についてです。
そのままエキテンというサイトのスクショしたものを張り付けています。右下の日時を見ると、2024年5月16日時点のものになります。
まずこの数字を見て、私は「快挙!おめでとうございます!素晴らしいです!ぜひそのエッセンスを披露してほしい」と感じました。
当院も10年以上不妊治療の患者さんへの鍼灸治療を行っており、数年前に当院で20回以上治療した方(を分母として)のうち、50%の方が妊娠に至っている(当院では臨床的妊娠の指標であります胎嚢確認をもって妊娠とカウントしています)というものは確認したことがあります。でも、直近5名のうち4名妊娠確認、つまり80%の妊娠率は出たことがございません。恐らく同業鍼灸院でも聞いたことがないのでは、と思います。来週鍼灸学会で多くの同業者に会う機会があるので、特に不妊鍼灸を行っている先生にも聞いてみたいと思います。私自身、所属している不妊鍼灸の学術団体JISRAMの研修会や不妊カウンセリング学会や不妊鍼灸に関するセミナーへ参加することで常に情報のアップデートをしたり、講演や症例報告など何度も発表する機会がありますが、私の学んできた知識・技術をまだまだ研鑽する必要があります。
しかも2,3ヶ月で妊娠を達成しているというので、どのような機序や作用が働いたのかがとても興味があります。少なくとも、当院に勤務していた頃に私が伝えたやり方では、当院の妊娠数・妊娠率の前後にしかならないと考えられます。当院では妊娠率80%には遠く及びません。当院でのやり方だけでなく、新しい何かが加えられていることと想像します。
私の院では最近の学会発表や論文投稿により新しい知見が出ていることからそのエビデンスを重視し、当院でも以前とは刺鍼箇所やスーパーライザー照射も含め、やり方も変わってきています。それにしても、私が10年以上かけて学んでいることを、当院での2年弱の勤務の間に学び、さらに新しい知見を追加してこのような成績を叩き出せるのはとても素晴らしいです!若さゆえにできるのかなと、老婆心ながらに思ってしまいます(涙)。私だけでなく不妊治療に携わる鍼灸師にそのエッセンスを伝えてください。患者さんを救うことになるからです。不妊治療の患者さんはその後の人生にも関わるため、悩みが深いと私はいつも実感しております。患者さんが悩みに悩んで私たちに相談してくるので、それを裏切ることは絶対にあってはいけません。治療院でのセクハラ事件(←こういった事件で逮捕される鍼灸師を見ると同業者として情けないし、このような人は鍼灸師の仕事をやめた方が良いといつも思います)も大問題ですが、患者さんを欺いて集客する(←明らかな嘘や誇大広告を見ると、その鍼灸師の人間性や実力を疑ってしまいます)のも大問題です。今回提示された自治医大前鍼灸院の妊娠数についても、今までの私なら(私に限らず、他の鍼灸師も。もしかしたら医師や看護師も)、ぱっと見て疑ってしまう可能性のあるものですが、当然ですが私はどのスタッフにも「嘘をついて患者さんを集めて」なんてことは伝えたことがありません。なので在籍中のときと変わりがなければ、嘘ではないものを提示しているのだと思います。
他にも、しんきゅうコンパスにもでておりますね!
それからグーグルにも出ております。
私がそのままスクショしたのが2024年5月16日なので、その時点での情報となります。
ここで誤解のないように伝えなければならないことがあります。
最近患者さんから「自治医大前鍼灸院に何曜日に来ていますか?」と聞かれたので、「現在私は自治医大前鍼灸院にはおりません」と回答させていただきました。エキテンというサイトに「自治医大前鍼灸院の木村です。」という紹介の文章や鍼灸学校非常勤講師・不妊カウンセラーなど私の経歴などが出ていたので、ご質問頂いたのかと思います。これは私が当時自治医大前鍼灸院を運営し始めた5年以上前の情報になります(現在の私の紹介につきましては、きむら鍼灸HPのスタッフ紹介のページに出ております)。これはエキテンの情報を操作できないとのことで残ったままと聞いております。
私は自治医大前鍼灸院を開設したものの、私の不慮の大怪我で2度目の手術と入院2か月が必要となった2022年9月末で自治医大前鍼灸院を当時在籍していた元スタッフに譲渡し、私は自治医大前鍼灸院からは退いています。それ以降、現在も含め当院(きむら鍼灸)のみで治療を行っております。
鍼灸治療中に「ブログ見ました」と言っていただければ、この件についてお話できますのでご質問ください。
よろしくお願いします。
※追伸
全日本鍼灸学会で同業鍼灸師数名にも「直近の新規5名のうち4名が2~3か月でご懐妊」について聞いてみましたが、やはり私と同じ意見でそのような数字は自院では見たことがないとのことでした(私たちのグループはJISRAM方式の治療法を採用しているので、患者さんの数に違いはあるが妊娠率は似たり寄ったりでした)。ある一人の鍼灸師の先生は「正直疑いの目もあるのでそれを晴らすためにも、是非その方法と理論・考え方を知りたい」とのことでした。患者さんを救うためにも、セミナー開くなどして是非教えてほしいですね