こんにちは。きむら鍼灸の木村です。

前回はタイミング指導についてでしたね。

タイミング療法を半年以上行ってもうまくいかない・・・。

ならば、人工授精はいかがでしょうか?と婦人科の先生から提案があることでしょう。

今回は人工授精についてお話します。

 

人工授精(AIH:Artificial Insemination of Husband)とは、超音波検査で卵胞観察し、排卵のタイミングを予測するのはタイミング療法と同様です。排卵予想日に男性の精液をマスターベーション法にて採取し、専用の機械にて濃縮後に、チューブを用いて女性の子宮奥に注入する。原理はタイミング法と似ていますが、チューブを用いることで、女性の子宮入り口付近で精液が放出される通常の性交よりも、精子が卵子にたどり着く距離が短くなるメリットがあります。

適応は、フーナーテスト不良(子宮頚管粘液が少なかったり、もしくは何らかの理由で精子が子宮の入り口から子宮内へ登っていけない場合)、軽度男性不妊(軽度の乏精子症、性機能障害)、原因不明などです。

費用はクリニックにもよりますが、約15000円~35000円位です。妊娠率は約5~10%。厚生労働省の調査によると、4~6回で妊娠できなければそれ以上続けても人工授精では妊娠することが難しいことが明らかになっています。人工授精をある程度の回数行っても妊娠できない場合、卵管采のピックアップ障害などで卵管内での受精ができていないか、または卵子の質が低下してきている可能性などが考えられます。その場合は、人工授精を重ねることで時間と費用が無駄にならないよう、主治医より次のステップ(体外受精)を提案されます。最近では、不妊症の定義の変更(夫婦生活を送っているにもかかわらず、妊娠しない期間が2年→1年に短縮)になってからは、3回の人工授精後に、体外受精の提案をされるところが増えているようです。

人工授精の予定のある方への鍼灸治療では、子宮の血流を良くすることで、子宮内膜の厚みを増やすこと、受精卵を異物と捉えず受け入れることを目的とした施術を行います。
当院はJISRAM(日本生殖鍼灸標準化機関)加盟の鍼灸院で、上記のような学会で発表された手法を、学会発表された鍼灸院の先生よりご指導いただいております。
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