こんにちは。きむら鍼灸の院長木村です。
2月12日(祝)に土浦市で行われた茨城県鍼灸師会の生涯研修会で
生殖(子宝)鍼灸について、講演させていただきました。
最初は座学から始まり、、、
実技も行わせていただきました。
~~~以下、茨城県鍼灸師会 学術通信より抜粋しました~~~
平成 29 年度第 4 回生涯研修会報告
去る2月 12 日に行われた生涯研修会について報告いたします。
「生殖鍼灸院運営の実際と挙児希望対応に必要なこと」と題してきむら鍼灸院長の木村雅洋先生に講義頂きました。驚く点は、鍼灸院経営においても従業員教育に関しても、また治療方法に至ってもシステマティックに構築されていることです。新人が早く必要なレベルに成長できるし、問題点が生じた際に早く対応できるようになっています。つまりは、働く人がスムーズにサービ
スを行うことができ、その結果、患者さんに対して質の良いサービスを提供できることになるのです。生殖鍼灸はデリケートな分野です。患者さんが不安なく不快な思いをすることなく、治療に通えるような地盤がしっかりなされていました。
そして最大に驚く点がデータの量です。2017 年 1 年間で、挙児希望で来院された方が 118 名と言います。そのうち 56 名が妊娠されたとの事ですから、かなりの成功率です。まず、118 人も要望があった事に驚きます。
それだけ、生殖鍼灸での実績が評価されていると言う事でしょう。では、その実績はどのように作られてきたか
と言いますと、先生のデータ蓄積により結果がでる治療法を探ってきた姿勢にあると思います。
資料を見ると、あらゆるデータが取られていました。病院での不妊治療はどの段階までトライしたのか。どのぐらいの期間で効果が出てくるのか。鍼灸治療を始めたことで採卵数はどう変化したのか。移植できた胚の数はいくつあったのか。そうしたデータから考察して最良の方法を提供しているのです。だからこそ、先生の治療には自信が伴っているのだと思いました。
挙児希望の方には、「ストレスと冷えは大敵だ。子宮内膜の状態をよくする必要がある。」等々、ぼんやりとやるべきことは分かっていましたが、今回の講義を受けて、その考えは科学的根拠に基づいて正しいことが分かりました。そして具体的にどうするべきかわかりました。
沢山のデータやより効果的な治療効果を追い求める姿勢など、木村先生がなされている事の偉大さがよく分かった講義でした。
~~~ここまで~~~
今回は
当院の2017年の生殖鍼灸の報告や生殖鍼灸を行ううえで最低限知っておくべきこと、、鍼灸が不妊症に対してどのような貢献ができるか、心構えなどについて話をさせていただきました。
参考までに昨年の当院の報告をいただいた妊娠者数は57名でした。
妊娠された方の、婦人科での治療状況は
・タイミング(約20%)
・人工授精(約5%)
・体外受精(約75%) ※顕微授精含む
でした。
不妊症における鍼灸治療は、、、
◎育卵鍼灸
(卵巣の血流を良くする鍼灸施術)
・良い卵にめぐり合う
・採卵数が増加する
◎着床鍼灸
(子宮の血流を良くする鍼灸施術)
・子宮内膜が厚くなる
・着床を受け入れられる環境づくり
に貢献できたのではないか、と考えております。
不妊症を扱う鍼灸院が最近すごく増えましたが、
色々な考え方(流派)があるので、治療方法も違います。
当然、結果も差があります。
一番問題なのは、「不妊症対応しています」といい、
ホームページなどで、「不妊に鍼灸がよい」的な
新聞切り抜きを貼り付けて集患する鍼灸院が存在しています。
その発表された手法は、限られた文章読んだだけでは理解できないです。
当院はJISRAM(日本生殖標準化機関)に属しているので、
その発表された鍼灸院(JISRAM所属)から直接教えていただきました。
ごく最近では、他院から転院して当院に見えられる方も増えております。
それらの患者さんが発するのは、「不妊症のことをよくわかってない」とのことです。
当院はJISRAMでの年3回の研修会、
さらに木村は月に1度京都で勉強会に参加し、
学会で発表でされた手法や科学的に効果のある鍼灸治療を追及しております。
これからも、妊娠→出産→育児に向けて、一生懸命がんばっていきます!
ぜひご相談ください。