二段階胚移植とシート法について①

こんにちは。不妊カウンセラー鍼灸師の木村です。

先進医療に認定された二段階胚移植とシート法について、2回に分けて書いていきます。

今回は二段階胚移植についてです。

二段階胚移植とは、受精卵を移植するにあたり、まず受精2日目の初期胚を移植します。初期胚を移植後2～3日で別の胚盤胞を移植します。なぜこのようなことをするのかというと、これまでの研究で胚（受精卵）と子宮内膜が会話のようにクロストーク（胚から成長因子などのいろいろな物質が子宮内膜へ働きかけること）しているのではないか、という発想があったからです。
具体的には、初期胚を子宮内膜へ移植する際に胚を受容できる状態に変化したりしながら、免疫学的には半異物（受精卵は奥様と旦那様愛の結晶！！ですが、、、半分は自己、もう半分は異物という事になります）である胚に対する免疫学的寛容が誘導されて、時期をずらして移植される胚盤胞の着床が促進されます。要するに1回目の胚が2回目の胚をサポートすることで着床率をアップさせるというものになります。

メリットとしては、従来の移植と比べ二段階胚移植は着床率が上がり、妊娠率が上がったという報告があります。デメリットとしては2個の胚移植なので双子になるリスクがあります。

以上参考になれば幸いです。次回はシート法について述べさせていただきます。