【主訴】
挙児希望
【既往歴】
特記すべきことなし
【現病歴】
X-3年結婚。
X-1年に妊活開始。クリニックに通院し検査を行いタイミング法を進める。
7月にクリニックを転院し再度のホルモン検査でPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の診断を受ける。
同年12月に体外受精に移行し、移植を控え当院に来院。
【その他症状】
肩こり、手足の冷え
【治療方針】
移植に向けて
①子宮循環改善
②免疫寛容のために不定愁訴の改善
この二つを目的として治療を行う。
【治療経過】
移植に向けた治療
SLにて星状神経節と大赫穴への照射。下腿と仙骨周辺に刺鍼を行い低周波鍼通電療法を行う。
不定愁訴の治療と共に鍼灸SL併用療法は5~7日に一回のペースで5回行った。
その後胚盤胞移植を行い妊娠反応陽性、胎嚢、心拍が確認できた。
その後はつわり症状への治療を行った。
【考察】
移植に向けて子宮の循環改善を目的として治療を行ったことが、移植判定結果に貢献することができると考えた。
PCOSの患者では無月経や無排卵周期症を代表とする月経異常で、不妊症に繋がっていることが多い。
早期の妊娠を希望するならば、体外受精なども視野に入れて治療を進めるべきであると考えた。