こんにちは自治医大前鍼灸院スタッフの島です。
近頃『睡眠の質』に着目した商品やサービスが多く展開し、
テレビ番組などにも取り上げられる機会が増え、ニーズの高まりを感じます。
睡眠の質への注目については、現代人の睡眠について2つのことが考えられます。
1つは睡眠時間が十分に取れているその中でより睡眠の質を高めよう、ということ
2つ目は短い睡眠時間で質の高い睡眠をとろう、ということです。
昨今、睡眠の質が気になる方はどちらかというとこの後者に当てはまる方が多いのではないでしょうか。
勉強や仕事、将来への不安、ストレスなどから睡眠時間が短い時間でしか取れず、
日中の作業や仕事のパフォーマンスに影響を及ぼすことも大いにあり得ます。
ちなみに睡眠の古語は睡眠(すいめん)で、もともとの意味は仏教における瞑想修行を邪魔するものの
一つです。眠いと集中力が落ちるので瞑想中に眠ってしまうというかんじでしょうか。
今回はそんな2つ目のパターンに着目していきたいと思います。
まず誰もの体で働いている自律神経は、交感神経と副交感神経という2つがあります。
交感神経は体を緊張させるための働きを、副交感神経は体をリラックスさせるための働きをします。
・交感神経は、もし知らない人や大きな昆虫、重量級な困難がいきなり襲い掛かってきたときなど、
人は逃げるか、闘うかを選択します。これが代表的な交感神経の働きです。
・副交感神経は、温泉に入り、美味しいものを食べ、体はぽかぽかで眠たくなってくるような、
なんとなく幸せに身体がリラックスする働きです。副交感神経の『副』は『福』にも近いですね。
さてこの自律神経は、常に体の中で働いて、指や口を動かす神経と違い
目に見える神経ではありません。脳が体の状態を制御するためのものであり、
2つはお互いに働きが強くなりすぎないように常にバランスを取りあっています。
このバランスが傾いてしまう状態が続き、体に異常が出る状態を『自律神経失調症』といいます。
その代表的な症状に不眠感などの睡眠障害があります。
『自律神経失調症』の症状は睡眠障害のほかにも、
①痛みを伴う:頭痛、腰痛、腹痛
②発症が突然:突発性難聴、耳鳴り、めまい
③皮膚に発症:円形脱毛症、アトピー性皮膚炎
など、様々な症状があり発症のタイミングや度合いも異なります。
これらは症状が固定されてくると、治りにくい傾向があります。
鍼治療は刺激が強く、様々な治療を試してみての最後の砦のようなイメージも強いかもしれませんが、
使う鍼の長さ、太さ、数、打つ角度、深度…と刺激量は細かく調整することができるので、
長年お悩みの方も、症状が気になり始めた方もこれを機に鍼を受けてみてはいかがでしょうか?
今回は睡眠の質について紹介させて頂きました。
お悩みの方はぜひお気軽にご相談ください!