不育症には抗リン脂質抗体症候群のような原因がある場合以外に、原因不明のケースもあります。
このような場合はクリニックでも出来る処置がないため、妊娠を希望している方にとっては厳しい状況となります。
原因不明の不育症の時に鍼灸が行うこと、目指すことについてお話をさせていただきます。
原因不明の不育症に鍼灸で出来ること
身体の妊娠力を底上げして、妊娠維持力を高める
①肩こり・腰痛などの改善
肩こりや腰痛は身体の血流を悪化させます。
子宮や卵巣内の血流の悪さは妊娠のしやすさや妊娠維持に直結します。
コリや疼痛をしっかり改善させておくことが重要になります。
②冷えの改善
冷え性は妊娠の天敵で、身体の血流の悪化・ホルモンバランスの乱れにつながります。
血流悪化は子宮や卵巣内の環境の悪化につながりますし、ホルモンバランスが乱れると妊娠に必要なホルモンが十分分泌しなかったり、逆に過剰に分泌されてしまったりします。
鍼灸でしっかりと冷えをとり、冷え性を改善していきましょう。
③自律神経の調整
自律神経バランスが乱れているとホルモンバランスの乱れが起こりますし、交感神経優位が続くと体や子宮を緊張させてしまいます。
女性は自律神経バランスが乱れやすいので、鍼灸やスーパーライザーなどの医療機器を用いて自律神経を整えます。
④ストレスの緩和
原因不明の不育症の場合、クリニックからは「なるべくストレスを減らしましょう」と言われます。
しかし不妊治療自体が負担でストレスが大きいのに、そのように言われてしまうとよりストレスを感じてしまうと思います。
鍼灸にはストレス緩和の効果があります。また身体の緊張を緩める効果もあります。
少しでもストレスを減らすための鍼灸施術を行います。
通院ペース
原因不明の不育症の場合、長期的な体質改善を行っていくことが重要になります。
週1回の通院(症状が多い場合は最初は週2回)をまずは3か月続けてみましょう。少しずつ体が変わっていくことを感じることが出来るでしょう。
鍼灸を続けることで身体の妊娠力・妊娠維持力のアップを目指しましょう。