多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は不妊の一因となる疾患で、特に自然妊娠を望む場合・タイミング療法を行う場合に問題となってきます。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは、何が問題か?
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は排卵がしにくくなり、そのせいで排卵しなかった卵胞が卵巣に残ってしまう疾患です。
多嚢胞性卵巣症候群は比較的20代の女性に多く、20人に1人の女性が多嚢胞性卵巣症候群であると言われています。
多嚢胞性卵巣症候群の場合、妊娠において2つ問題が起きることがあります。
- 排卵障害
- 流産の多発
多嚢胞性卵巣症候群だと20代でも不妊症となることが多いのが特徴です。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の原因
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の原因がまだはっきりと解明していませんが、「ホルモンバランスの乱れ」にあるという考えが主流です。
黄体形成ホルモンが過剰に分泌されることで、排卵がうまく行われなくなります。
また卵巣内男性ホルモンが増加することで、排卵が抑制されます。
このようなホルモンバランスの乱れによって上手く排卵しなくなって、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)につながっていくのです。
一般的な多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の対処法
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)のせいで不妊症となっている場合、クリニックで行うのは「排卵誘発」です。
排卵誘発剤を使って排卵を促し妊娠につなげていきます。
ただしその場合多胎妊娠を避けるために、「必要最低限の排卵誘発」をしなければいけません。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に鍼灸で出来ること
自然妊娠・タイミング療法時
①自律神経を整えてホルモンバランスを安定させる
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)はホルモンバランスの乱れが影響している可能性が高いので、鍼灸では自律神経を整える施術を行い、ホルモンバランスを整えていきます。
またスーパーライザーのような自律神経を整える医療機器も同時に行うことで、より早い改善を追求します。
②妊娠力の底上げ
また肩こり・腰痛・冷えなどの症状を改善することで、身体の持つ妊娠力の底上げを目指します。
鍼灸でコリや血流を改善することで、子宮・卵巣に血液がめぐるように促します。
体外受精時
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)のため体外受精を行う場合、一般的な体外受精時と同じアプローチを行うことになります。
つまり「卵巣機能改善」「子宮機能改善」「ホルモンバランスの調整」「ストレスの緩和」などを鍼灸と医療機器を用いて行っていきます。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の時の通院ペース
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の症状がそこまで強くない場合は週1回、強い場合は週2回の施術から始めることをおススメしています。
症状が治まってきたら、週1回の施術で体質改善を目指し、妊娠力の底上げにつなげていきましょう。