子宮内膜症は不妊の一因となります。
鍼灸では子宮内膜症にアプローチすることで、少しでも妊娠率を上げるサポートを行うことが出来ます。
子宮内膜症が不妊に与える影響
子宮内膜症は、子宮の内側にあるはずの子宮内膜が、子宮の内側以外に発生してしまう症状です。
原因としては今の医療ではまだ解明されていませんが、月経時の出血が逆流する「月経逆流説」が有力だとされています。
つまり生理時の問題が子宮内膜症を起こしているのです。
子宮内膜症になると次のような問題が体に起こります。
- 卵子の質の低下につながります。
- 子宮内膜の質の低下につながります(着床障害)
- 排卵障害につながります
健康的な夫婦が1回の性交で妊娠する確率は15~20%ぐらいですが、子宮内膜症があると2から10%に低下する報告もあるほどです。
子宮内膜症に鍼灸で出来ること
①自己治癒力を改善し、生理の正常化を目指す
月経時の出血が逆流するのは、身体の自然治癒力・回復力自体が落ちている場合です。
鍼灸で肩こり・腰痛・冷え・自律神経の乱れを改善することで、身体の回復力を取り戻し、生理の正常化を目指します。
②ホルモンバランスの調整
子宮内膜症は女性ホルモンの影響を受けて増殖するので、ホルモンバランスを適切に保つことが症状を抑えたり改善するために必要になります。
鍼灸で自律神経バランスを整えると、女性ホルモンのバランスも自然と整っていきます。
ホルモンバランスを整えることで、子宮内膜症の改善を目指します。
③子宮内の炎症を抑える
子宮内膜症によって慢性的に起こっている炎症を抑えることを目指します。
子宮内に血液をドンドンと流すことで、身体の回復力が炎症を抑えるように促していきます。
身体の体質改善・身体の回復力自体を向上させることで子宮内膜症の改善を目指し、妊娠率のアップを目指します。
子宮内膜症の時の通院ペース
子宮内膜症の場合、最初は週に2・3回の施術から始めることをお勧めしています。最初にしっかりと体質を変えて生理痛を改善しておくと、再発防止にもなりますし、体自体の生命力が高まって妊娠しやすい体にも変わっていきます。
良くなってきたら1週間に1回、2週間に1回と徐々に間隔を伸ばしていきます。
子宮内膜症は、自然に妊娠を目指している場合でも不妊治療をしている場合でも影響があるものです。
生理痛が酷い場合は子宮内膜症の可能性があります。しっかりと改善しておきましょう。