体外受精・顕微授精(採卵の時)

人工受精で結果が出ない場合、体外受精・顕微授精にステップアップとなります。

体外受精・顕微授精は採卵・胚移植の2つのステップに分かれ、ここでは採卵時のお話をさせていただきます。

体外受精・顕微授精(採卵の時)に
鍼灸で出来ること

①卵巣機能改善による良質な卵胞の成長を促す

採卵に向けて良質な卵胞(質の良い卵子)が育つことを目指します。

肩こりや腰痛の改善、冷えの改善、自律神経バランスの調整などを鍼灸で行うことで子宮動脈・卵巣動脈の血流量を増加させ、良質な卵子の成長につなげます。

また鍼灸を行うことで、空胞の確率を下げることにもつながります。

②ホルモンバランスを整えて基礎体温を安定させる

ホルモンバランスが乱れている方は基礎体温も乱れがちです。

基礎体温が乱れていると卵巣・骨盤内臓神経周囲の血流が悪くなり、卵子の質の悪化につながります。

鍼灸やスーパーライザーなどの医療機器を用いて、ホルモンバランスを整えて基礎体温を安定させていきます。

③ストレスの緩和

ストレスは妊娠の敵で、ストレスによって卵子の質が低下してしまいます。

不妊治療にはどうしてもストレスが伴います。鍼灸にはストレス緩和効果があるので、少しでもストレスに対処することで卵子の質の向上につなげていきます。

④精子の質を改善

採卵後の体外受精・顕微授精では精子の質も受精卵の質に影響します。

採卵後のために鍼灸で精子の質を改善することも重要です。

精巣機能を改善させ精子の運動率・量・奇形率などの改善につなげます。

通院ペース

採卵時の鍼灸治療は、採卵周期の2~3ヶ月前からはじめることが一般的です。この時期から初めて週1回ペースで通院することで、良い卵を育てることが出来ます。

一般的には採卵周期の2~3ヶ月前ですが、1~2ヶ月前からでも卵子の質改善の効果は期待できます。

もっと出来ることをしたいという方は、採卵の半年くらい前から鍼灸を始めることをお勧めします。

採卵前は特に重要な時期です。

なので定期的な通院に加え、生理前くらいから採卵までは週2回くらい鍼灸を受けるとより良い結果につながりやすいでしょう。