【初診】 X年4月19日

【治療期間】 X年4月19日~X年10月27日、治療回数13回

【月経】 周期33日、月経日数3日間、月経痛時々有(下腹部痛と頭痛)

【既往歴】 特記すべきものなし

【家族歴】 特記すべきものなし

【婦人科での治療歴】不妊期間約4年

タイミング療法約半年を経て、人工授精5回

体外受精―採卵1回(X年3月27日)→8分割卵2個

移植1回(X年3月29日)→判定(―)

抗精子抗体(+)、AMH0.1未満

【一般症状】 不妊治療におけるストレスを感じる。

疲れやすい。便秘気味(2~3日に1度の排便)

手足末端の冷えを感じる

【所見】:全体的に色白で細身。舌尖紅。

ご主人も毎回鍼灸治療の時、同席で協力的。

 

【治療・経過】

第1回 X年4月19日

ステンレス鍼寸3―0番鍼(40mm―14号鍼)を用いて、

当院の望児鍼灸おける基本穴と中心に鍼灸治療。。自宅施灸を三陰交に行うよう指導する。

スーパーライザーを星状神経節に照射。サンビーマーを腹部に10分照射する。

その後、ストレスによる急性胃腸炎になり入院した。X年8月3日より鍼灸治療再開。

 

第9回 X年10月1日

3日後の移植に向けて、着床のアシストを目的として治療。

 

第10回 X年10月6日

X年10月4日に凍結胚(8分割胚)移植を行う。子宮内膜8.7mm。

2日後当院にて鍼灸治療を行う。

 

第13回 X年10月27日

10月23日の受診で胎嚢確認。刺激量に注意し、治療を行う。当院での治療終了。

 

【考察】

ストレスの強い患者だったが、鍼灸治療は自分の癒しになったとのこと。ご主人も協力的でそれらが複合することで、ストレスが緩和し、着床に結びついたのではないか。