誰しも「子どもは自然に授かりたい」と思うのではないでしょうか?

しかし、出生動向基本調査(2015年)によると、不妊に悩む夫婦の割合は年々増加傾向にあり、約5~6人にひとりが検査・治療経験があると答えています。すなわち、オープンにされてないだけで、不妊に悩み、実際に治療を受けている夫婦、自分に不妊の原因がある男性はたくさんいます。そして不妊治療を恩恵を受けている夫婦も数多くいらっしゃることでしょう。

まずはご夫婦で検査をすることが大切です。特に女性は35歳を過ぎると急激に妊娠しづらくなります。たとえ先天的な要因がなく、健康であっても、加齢が不妊の主な原因となることは、医学的に証明されています。

※日本生殖医学会HPより
20~24歳の妊孕率(妊娠しやすさ)を100%としたときの女性の年齢による妊娠しやすさの推移

 

見た目は20代と変わらない「美魔女」も、その中身は年齢相応です。卵子も加齢に伴い、質が低下します。
男性も加齢に伴い、精子数や運動率が低下します。なので「男性は女性と違い、幾つになっても子づくりできる」と思っていると、とんでもないことになります。

不妊症の原因について、WHOの統計では、
①女性のみにあり 41%
②男女共にあり 24%
③男性のみにあり 24%
④原因不明 11%
すなわち、不妊の原因の半分(②+③)は男性にあります。

なので、検査は女性だけでなく男性も行うことが大切です。仮に、ご夫婦のどちらかに原因があったとしても、二人で対応する姿勢がとても重要です。なぜなら、妊娠・出産した後、育児も二人で行いますよね?ならば、今のうちから、二人で力あわせる必要があります。

「結婚すれば、子どもは自然に授かるもの」という思い込みやこだわりを捨て、素直に医療の力を借りることをおすすめします。