こんにちは自治医大前鍼灸院スタッフの島です。

今回は掲載許可をくださった患者様から治療風景の一部をご紹介したいと思います。

患者様のお悩みは膝の痛みです。

 

 

膝の痛みには様々な原因がありますが、

この患者様は膝と腰に痛みがあり、膝の方が症状が強い状態です。

また腰の痛みは坐骨神経痛と診断されています。

坐骨神経痛はおしりから足に走る神経が、筋肉が硬くなることで圧迫され痛みが出ます。

おもな治療法は硬くなった筋肉をほぐすため、ウォーキングなどの運動がいいといわれています。

ただ、筋肉が硬いうちは歩いている時も痛みが出るので、なかなか大変です。

そして痛いと運動が億劫になり、足や下半身の血流が悪くなりやすくなることで

腰や膝に痛みを感じるようになります。

このふたつが同じ時期、もしくは片方に次いで出やすい症状といわれているのは、

このような理由が多いといわれています。

 

余談ですが、熱中症の対策として暑い場所に出る前のストレッチや軽い運動が有効といわれています。

えっ?!ただでさえ暑いのに運動?と思いましたが、血流量が増えて熱を逃がしやすくすることと、

暑熱順化という暑さに体を慣れさせるためのウォーミングアップになるそうです。

確かにちょっと暑いけど、熱中症になって大変な思いをするよりはまだいいかもしれない…、

そんなことで、腰痛においても同じことが言えます。

 

痛みがあるけど、更にひどくなる前に筋肉を柔らかくしておけば、悪化を防ぐことに繋がります。

もちろん鍼で筋肉を直接狙い、硬さを取っていくことはできますが、

痛みを早くとるため、鍼施術の効果を長持ちさせるためにも、普段のセルフケアは大切です。

 

今回は膝の痛みの治療風景をご紹介させて頂きました。

また機会がありましたら、他にも様々な治療風景を紹介させて頂きたいと思います。

今回掲載許可をくださった患者様、誠にありがとうございました!