【症例】37歳、女性 身長162cm 体重57㎏ 挙児希望

【現病歴】X-2年4月結婚、同年7月に稽留流産。11月子宮筋腫手術。その後タイミングを取っていたが妊娠せず、X-1年4月クリニックを受診。検査の結果排卵していなかったためクロミッドを服用したが排卵しないため、注射で刺激。結果が出ないため、IVFにステップアップ、採卵するも受精せず.2度目の採卵を控え、同時に6月から当院受診。

【所見】睡眠不足、下腿の浮腫み、ほてり、肩こり、便秘、プロラクチン高値

【治療・経過】採卵結果不良、排卵障害などが見受けられたため、卵巣の循環改善を目的とした治療を中心に、自律神経を安定させるための治療も並行して行った。
鍼灸治療開始から6回目頃からよく眠れるようになってきた。肩こりのほうもそんなに気にならないほどに軽減。
同年8月に治療後初めての採卵(卵巣刺激はショートにて)、結果は採卵数3、受精3、凍結2(胚盤胞1,桑実胚1)
続けて9月に採卵(同じくショート)採卵数6、受精3、凍結3(胚盤胞1、桑実胚2)
10月に移植予定になり、そこからは子宮の循環改善を目的とした治療に切り替え、
移植。無事着床に至り、その後は着床補助、流産防止の治療を行い、妊娠5週目でご卒業された

【考察】鍼灸治療を行うことにより、自律神経が安定し、ストレスが軽減、睡眠不足が解消されると、卵子の質などにもよい影響が期待できる。